『老いの福袋』
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『老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88』樋口恵子著
[レビュアー] 産経新聞社
著者は評論家として活躍、50代でNPO法人「高齢社会をよくする女性の会」を結成し、介護保険実現にも貢献した。本書はその著者が平均寿命の88歳となり、「老い」の当事者として発見した驚きなどから「ころばぬ先の杖(つえ)」となる88の知恵を紹介したエッセー。
大介護時代を乗り切る心得や、人間関係、終活の在り方など、高齢者から、後続の世代にも役に立つ教えが満載。何より、「老いるショック」「ヨタヘロ期」「老年よ、財布を抱け」「『じじばば食堂』がほしい」「すべての道はローバへ通ず」などユーモアにあふれた筆致で、力がもらえそうだ。(中央公論新社・1540円)