昭和、平成のプロ野球界レジェンド24人は、どう選手生命を終えたか-。時代とともに変わる働き方、生き方にも通じる、引き際の熱いドラマに迫る。
最終年も30本塁打を放ちながら引退を決断した王貞治の胸中、3度の三冠王という金字塔を残しながらセレモニーも涙もない異例のラストゲームだった落合博満のオレ流、入団騒動からわずか9年、32歳で電撃引退した江川卓の美学、まさに国民的行事だった長嶋茂雄の引退試合…。プロ野球を取り巻く状況は変わったが、久しぶりにかつての熱気を思い出させてくれる。(中溝康隆著、新潮新書・880円)
-
2021年5月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです