子供のころ、いろいろいやなことがあって学校に行けなくなっていた「あたし」。夏休み、かあさんの友達の絵描きさんが「ひとりであそびにおいで」って、海のそばにあるアトリエにさそってくれた。
アトリエでは、ふしぎな体操をしたり、絵本や画集を読んだり、誰もいない海で泳いだり。絵の手ほどきも受け、お互いの絵を描いた。そして、帰る前の日にはパーティーも。波の音が聞こえてきそうな絵で描かれる少女のひと夏の思い出。年齢を問わず胸にしみるだろう。(偕成社・1540円)
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2021年6月20日 掲載
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