『ハラスメントの正しい知識と対応』
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【今週の労務書】職場で取り組む予防・対策 ハラスメントの正しい知識と対応 梅澤康二著
[レビュアー] 労働新聞社
“オワハラ”などにも言及
主に労務全般の対応を務めている弁護士である著者が、ハラスメントについて網羅的に解説しているのが本書。序盤では、基礎知識として各種ハラスメントの違法性や判断基準を説明し、後半には多くの詳細な事例を掲載した。
事例では該当性への評価プロセスを詳細に述べている。パワハラやセクハラをはじめ、アルコールハラスメント、就活終われハラスメント(オワハラ)など新しいケースについても解説を加えた。相手の自由意思を排除して飲酒を強要した場合、ハラスメントと評価される可能性があるとしている。
巻尾には予防・解決方法を明記。1冊で基礎知識から対応策まで学べる作りとなっている。全体を通して平易な言葉を用いているため読みやすく、入門に適している。