『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』清水克行著 レビュー 産経新聞 [レビュー] (日本史) 『室町は今日もハードボイルド』 著者 清水 克行 [著] 出版社 新潮社 ジャンル 文学/日本文学、評論、随筆、その他 ISBN 9784103541615 発売日 2021/06/17 価格 1,540円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』清水克行著 [レビュアー] 産経新聞社 「和を以(もっ)て貴しとなす」の精神が古(いにしえ)から続く伝統だと思ったら大違い。平安後期から戦国時代の終わりまでの中世日本人が、いかに凶暴だったかを歴史学者が紹介する、痛快な日本史エッセー。 僧侶が武士を呪い殺したり、夫の浮気を知った妻が仲間を集めて相手の女を襲撃したり。「悪口」「人身売買」「切腹」など16のテーマ別に仰天エピソードが並んでいるが、当時には当時なりの合理的な理由があったことを著者が解説していく。 今生きている社会だけが全てではないことに気がつく。価値観を相対化する視点を与えてくれる一冊。(新潮社・1540円) 2021年7月4日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 新潮社 産経新聞社 清水克行 室町は今日もハードボイルド: 日本中世のアナーキーな世界