『論語入門 心の安らぎに』加地伸行著

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論語入門 心の安らぎに

『論語入門 心の安らぎに』

著者
加地 伸行 [著]
出版社
幻冬舎
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784344036925
発売日
2021/06/16
価格
1,540円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『論語入門 心の安らぎに』加地伸行著

[レビュアー] 産経新聞社

日本、中国、韓国など東北アジアの人々にとって「儒(じゅ)」の教えは、いまなお社会規範や価値観として心の奥底に根付いている。ところが『論語』となると、現代の日本人にはもはや近い存在とは言い難い。そのポイントを、中国哲学の泰斗である著者が初心者にも分かりやすく解説した。

例えば、『論語』にたびたび対で出てくる「君子」と「小人」の違いは道徳性のあるなし。「巧言令色(こうげんれいしょく)」や「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」も本来はネガティブな意味ではなかった。

「目からウロコ」のウンチクが満載。死生観を論じた付編「鬼誅(きちゅう)か鬼滅(きめつ)か」も収録されている。(幻冬舎・1540円)

産経新聞
2021年7月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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