「日本はソ連の参戦を想定していた」「日本は無条件降伏していない」―。真珠湾攻撃から終戦まで、現代史の重要な事柄に関するフェイクや思い込みを、欧米の公文書館に所蔵されている一次資料によって覆す。
著者は、公文書を研究する早稲田大教授。尖閣諸島(沖縄県石垣市)に関する中国の主張についても、米国のリチャード・ニクソン大統領図書館所蔵の文書を引きながら読み解く。
慰安婦問題をめぐり、国連の名を冠して「性奴隷」の誤解を広めたクマラスワミ報告書の付属文書も取り上げている。雑誌に掲載された論文の書籍化。(有馬哲夫著、扶桑社新書・968円)
-
2021年8月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです