1日のパフォーマンスをあげる、朝3分の「脳」習慣

レビュー

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毎日がうまくいく 朝のスイッチ

『毎日がうまくいく 朝のスイッチ』

著者
大嶋信頼 [著]
出版社
あさ出版
ジャンル
社会科学/社会科学総記
ISBN
9784866673028
発売日
2021/08/20
価格
1,540円(税込)

書籍情報:openBD

1日のパフォーマンスをあげる、朝3分の「脳」習慣

[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)

心が曇ってどんよりとした1日よりも、心晴れやかな1日を過ごしたいもの。週の初めの月曜日は、ことさらそう感じるものですよね。

心理カウンセラーである『毎日がうまくいく 朝のスイッチ』(大嶋信頼 著、あさ出版)の著者は、そんな1日の質を決めるのは朝だと主張しています。

つまり本書ではそんな考え方に基づいて、

「気持ちとパフォーマンスがアップする」

「人間関係がラクになる」

「もっと自分らしく生きられるようになる」

(「はじめに」より)

を軸に、1日の質を上げるためのさまざまな方法を「朝のスイッチ」として紹介しているわけです。

本書には各スイッチのやり方とその効果とともに、みなさんがイメージしやすいよう、「他人に振り回されるストレスフルな生活から解放された人」や「相手のことを考えすぎてしまい何もできない自分に悩んでいた人が、自分らしく生きられるようになった」などのケースも掲載しています。(「はじめに」より)

それらは著者自身の経験や、これまでカウンセリングしてきたなかでのケースにアレンジを加えたものなのだそう。

世の中に生きづらさを感じる多くの人たちが共感できる部分を中心にピックアップしているため、きっと共感してもらえるはずだと太鼓判を押しています。

きょうはChapter 1「気持ちとパフォーマンスがアップするスイッチ」のなかから、「考えすぎの状態から自分を解放するスイッチ」をクローズアップしてみたいと思います。

考えすぎの状態から自分を解放するスイッチ

朝に目覚め、ボーッとした頭で「さあ起きなきゃ」と思っているそのとき、自分の脳に3分間だけ注目してみるーー。著者はそんなことを勧めています。

とはいってもやり方は簡単で、「起きたときの脳に流れる電気に注目する」と意識し、脳に注目してみるだけでいいのだとか。

3分間、脳の電気信号に注目していると、「1日のスケジュールが浮かんできた!」とか「今日会う人の顔が浮かんだ」といった状態になり、布団から自然に起き上がれるようになります。(15ページより)

さらにはその後の1日の生活のなかで「なにかおもしろいことないかな?」「ちょっといいアイデアが欲しいな」などと思ったときに大切なのは、“布団のなかでの3分間”を思い出して朝の脳の状態を再現すること。

そうすれば、「あんなおもしろいことがあった」「いいアイディアが浮かんだ」というように前向きな気分になれるというわけです。

また、逆に「嫌なことばかり頭に浮かんでくるぞ」とか「不安なことがたくさんある」というようなときにこの状態を思い出すと、「まあ、いいか!」「なんとかなりそう」と、くよくよ考えずにすむようになるものでもあるようです。(14ページより)

ひらめき脳=デフォルトネットワークを起動する

脳細胞の間にたくさん流れている電気信号は、「計算をするときには計算をする脳の部位に」「掃除をするときには空間認識をする脳の部位に」「人のことを思い出すときには人の記憶を引き出す脳の部位に」というように、目的ごとに各部位に集中して流れているのだそうです。

ただ「すごいことをひらめいちゃった!」という時は、一部の脳ではなくて、脳全体に電気信号が流れているのです。

そのひらめきの脳の状態をデフォルト・モード・ネットワークと言います。(16ページより)

いいかえれば、「なにかいいアイデアを出さなきゃ」とか「この部屋をなんとかしなきゃ」と思っているにもかかわらずひらめきが起きなかったとしたら、それは脳の一部に電気信号が集中してしまっているということ。

では、なぜ朝なのでしょうか?

実はひらめきの状態であるデフォルト・モード・ネットワークは「ボーッとしている時と同じ状態」であることが脳の研究でわかっています。

だから、朝起きた瞬間がいいのです。寝起きのボーッとした状態の時に、「脳に流れる電気信号に注目する」のはデフォルト・モード・ネットワークの状態を覚えておく、という狙いがあるわけです。(16ページより)

なお脳に流れる電気信号に注目する際は、目を閉じたままでも、開けたままでもかまわないそうです。大切なのは、「起きたときの脳に流れる電気に注目する」と思って脳に注目するようにすること。

ある人が「脳の血管の拍動が感じられる」と思う一方、別のある人は「たくさんの人や過去の記憶の場面が、次々とものすごい速さで切り替わる」と思うかもしれません。つまり感じ方は人それぞれだというわけ。

とはいえ、「脳に流れる電気信号に注目しよう」といわれたところで、なにも浮かんでこないということもあるはず。でも、そういう場合は「なにもうかばない」という“無”の状態がデフォルト・モード・ネットワークだと思えばいいのだそうです。

そういう発想が、「考えすぎのごちゃごちゃした状態」から自分のことを解放してくれるということです。(16ページより)

本書で紹介されているすべてを実践する必要はなく、自分の目的と生活スタイルに合った方法をチョイスし、朝のちょっとした時間に試してみるだけでOK。それらを朝のルーティンとして続けていくうちに、心がフッと軽くなっていることに気づくはずだと著者は記しています。

毎日をより心地よく過ごしたいなら、参考にしてみるべきかもしれません。

Source: あさ出版

メディアジーン lifehacker
2021年9月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

メディアジーン

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