もしも羽があったら、おさるになったら…。『11ぴきのねこ』『バクさん』などの作品で知られる漫画家で、今年没後20年の作者が昭和40年代に月刊絵本『ロンパールームのほん』で連載した「もしも〇〇だったら」シリーズから抜粋、構成した。
さまざまな「もしも」の空想世界で、12人の個性豊かな子供たちが縦横無尽に動き回り、作者も楽しんで描いている様子が伝わってくる。実に半世紀前の作品だが、子供たちの発想や行動はあまり変わっていないとも思わせてくれる。(こぐま社・1320円)
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2021年9月12日 掲載
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