『更年期障害だと思ってたら重病だった話』村井理子著
[レビュアー] 産経新聞社
翻訳家でエッセイストの著者は3年半前、突然の体調悪化に見舞われた。太ったり、疲れやすかったり、思い当たる前兆は更年期障害と片付けてきたが、まさかの緊急入院。重い心疾患が判明した。
数々の検査、病室の居心地、開胸(かいきょう)手術―。闘病生活を詳述しながら、押し寄せる不安や葛藤を赤裸々につづった闘病記。女性総合誌のニュースサイトの人気連載に書き下ろしを加えて書籍化された。
著者は「もっともっと自分を大切にしていればよかった」「健康な生活は何より価値がある」と訴える。自分より家族を優先してがんばっている人に届けたい一冊。(中央公論新社・1540円)