『自閉症の画家が世界に羽ばたくまで』石村和徳・石村有希子著、石村嘉成絵

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

自閉症の画家が世界に羽ばたくまで

『自閉症の画家が世界に羽ばたくまで』

著者
石村和徳 [著]/石村有希子 [著]/石村嘉成 [著、イラスト]
出版社
扶桑社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784594088682
発売日
2021/08/04
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『自閉症の画家が世界に羽ばたくまで』石村和徳・石村有希子著、石村嘉成絵

[レビュアー] 産経新聞社

2歳で自閉症と診断された愛媛県在住の画家、石村嘉成(よしなり)さんと両親の物語。暴れ、泣きわめく嘉成さんに対し、両親は「わが子を暴君にしない」と突き放す療育を続けた。しかし、母の有希子さんは、嘉成さんが11歳のときにがんで他界。父の和徳さんが遺志を引き継ぐ。嘉成さんは高校3年で絵を描きはじめ、卒業後にフランスの美術展で優秀賞に輝き、アートでの経済的自立を目指す。

両親の共著となっている本書は、有希子さんの日記や嘉成さんの絵も収録。子供が自閉症児でなくても子育ての悩みを共有できる場面が少なくない。育児の参考に。(扶桑社・1760円)

産経新聞
2021年9月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク