播磨国妖綺譚

『播磨国妖綺譚』

著者
上田 早夕里 [著]
出版社
文藝春秋
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784163914350
発売日
2021/09/27
価格
1,870円(税込)

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※書籍情報の無断転載を禁じます

『播磨国妖綺譚』

[レビュアー] 産経新聞社

舞台は室町時代の播磨国(はりまのくに)。薬師(くすし)の律秀と僧である呂秀の兄弟は、庶民の病を診て薬を方じ、祈祷(きとう)で物(もの)の怪(け)を退ける「法師陰陽師(ほうしおんみょうじ)」でもある。弟の呂秀には物の怪が見える不思議な力があった。

ある日、呂秀のもとに異形の鬼が現れた。かつて安倍晴明と陰陽の術を争った蘆屋道満(あしやどうまん)に仕えた式神で、新たな主を探し求めていた―。庶民のために働く兄弟と式神が活躍する物語。

著者は、陰陽道の伝承が残る播磨の中心・兵庫県姫路市在住。日本SF大賞受賞作『華竜の宮』や直木賞候補作で歴史を題材にした『破滅の王』などで知られ、創作の幅が広い。(上田早夕里著/文芸春秋・1870円)

産経新聞
2021年9月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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