『雪麻呂』小島ゆかり著

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

雪麻呂

『雪麻呂』

著者
小島ゆかり [著]
出版社
短歌研究社
ジャンル
文学/日本文学詩歌
ISBN
9784862726766
発売日
2021/07/21
価格
3,300円(税込)

書籍情報:openBD

『雪麻呂』小島ゆかり著

[レビュアー] 産経新聞社

現代歌壇をリードする歌人の第15歌集。平成30年夏から令和2年秋までの451首を収めた。産経新聞「歌壇」の選者も務める著者は、時代の空気をつかむ。例えば、本書収録の短歌だ。〈パンデミックのひびき弾めりはじめから人を踊らす言葉のごとく〉

著者はこの歌を詠んだ令和2年初夏、「調子よく弾むような語感の言葉に踊らされるように、社会がコロナに翻弄される感じがした」と話す。コロナ禍で、母の老いていく姿とも向き合った。

〈母がもう忘れたるわが誕生日 未生以前の秋のかぜふく〉

この巻末歌には涙を誘われた。(短歌研究社・3300円)

産経新聞
2021年10月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加