『知らないと損する年金の真実 - 2022年「新年金制度」対応 -』
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『知らないと損する 年金の真実』大江英樹著
[レビュアー] 産経新聞社
経済コラムニストの著者が、「年金不安を煽(あお)る人たちに惑わされず、自分の頭で考えられる」ようにと書いた本。公的年金にまつわる誤解として「若者は払い損」「運用は赤字続き」などを挙げ、一つ一つ検証していく。
著者は、公的年金の本質を①長生き②障害③死亡―の3つのリスクに備える保険だと指摘する。死ぬまで受給でき、障害を負ったときから受け取れる上、遺族年金の制度もあるからだ。終身給付の公的年金を老後の日常生活費とし、給付の範囲内で生活できるよう支出をコントロールすべきだと説く。生活設計の参考に。(ワニブックスPLUS新書・946円)