『戦略思想史入門 孫子からリデルハートまで』西田陽一著

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戦略思想史入門

『戦略思想史入門』

著者
西田 陽一 [著]
出版社
筑摩書房
ジャンル
社会科学/政治-含む国防軍事
ISBN
9784480074430
発売日
2021/11/10
価格
946円(税込)

書籍情報:openBD

『戦略思想史入門 孫子からリデルハートまで』西田陽一著

[レビュアー] 産経新聞社

古代から現代まで、戦略思想はどう紡がれてきたのか。孫子(孫武)、マキャベリ、ジョミニ、クラウゼヴィッツ、マハン、リデルハートの6人に焦点を当て、軍事的視点から、その思想のエッセンスをコンパクトにまとめた。

「軍事をメインとする戦略思想は、日本においてはいまでも特殊な扱いを受けており、社会のメインストリートには出てこない」。本書で著者はそう説く。

平和国家をうたう日本だが、中国や北朝鮮などに囲まれ、安全保障環境は不確実性を増している。そんな時代だからこそ、先人の知恵を抽出した本書には一読の価値がある。(ちくま新書・946円)

産経新聞
2021年12月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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