とても寒くて、たくさんの雪がふったある日。ひつじばぁばは、頼んでいた小包が無事に家まで届くか心配していた。家の前の丘はすでに真っ白。心配するばぁばのために、遊びに来ていた、はりねずみくんは外に出て、郵便屋さんの目印になるような大きな雪だるまをつくりはじめる。小さな手で、雪のおだんごを、ころり、ころりと転がす。だんごは少しずつ大きくなっていくけれど…。
はりねずみくんのやさしい気持ちと、愛らしい絵に心が温まってくる。(講談社・1540円)
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2021年12月19日 掲載
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