スーパーの魚売り場を使い倒す 手巻き寿司の刺身でパスタを

レビュー

5
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刺身パックでさかなつまみ

『刺身パックでさかなつまみ』

著者
栗原友 [著]
出版社
プレジデント社
ジャンル
芸術・生活/家事
ISBN
9784833451833
発売日
2021/10/01
価格
1,540円(税込)

書籍情報:openBD

スーパーの魚売り場を使い倒す 手巻き寿司の刺身でパスタを

[レビュアー] 夢眠ねむ(書店店主/元でんぱ組.incメンバー)

 釣りが趣味だったり、かなりの料理上手でない限り、鮮魚を捌いて刺身として食卓に出す人は少ないだろう。私の実家は魚屋なのだが、父と母がなんでも捌けてしまうため、私は綺麗に並べられたものを食べるのみだった。自分で料理をする主婦になった今も通っているスーパー「オオゼキ」では刺身コーナーが充実しており、鮮魚を渡せばすぐプロが好きな形の切り身にしてくれるサービスがあったりで自分で捌く必要がなく、美味しい魚が手軽に手に入れられて頼りきり。とても助かっている。

 ただ、魚料理というと焼き魚、煮魚、そのまま刺身で食べる、ちょっと捻って胡麻醤油で和えて九州料理っぽくする、おしゃれにカルパッチョを作るも店ほど美味しくなくてリピートせず……と、全くレパートリーが増えない日々を送っていたのだが、そんな時にスーパーの魚売り場でこの本に出逢った。

 著者は鮮魚店「クリトモ商店」を経営している栗原友さん。彼女が作るお惣菜はどれも美味しそうで、いつもインスタグラムの投稿を見てはよだれを垂らしていたのだが、それが自分で作れるなんて! しかも、「刺身パック」を使って「思いっきり適当につくってください」というコピーがニクイ。刺身パックと言われると想像力がそこで終了してしまいがちだが、栗原さんは煮て焼いて揚げて、えっ、これと混ぜちゃうの? 食べた事ない組み合わせだけど絶対美味しそう! な、しかも彩りも綺麗なおかずをじゃんじゃん紹介してくれる。

 例えば手巻き寿司をするのに大きめの刺身盛り合わせを買って余ったら、翌日オイルで煮てツナ缶みたいにしてパスタを作る、という離れ業が使えちゃうのだ。閉店間際で半額になった刺身でも、傷む前に加熱すればフードロスも防げて最高! 大人の一人暮らしや二人暮らしこそ真似しやすいので、スーパーで刺身を手に取る回数が増えるかも。

新潮社 週刊新潮
2022年1月13日迎春増大号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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