『新歳時記 春 軽装版』平井照敏編 レビュー 産経新聞 [レビュー] (日本の小説・詩集) 『新歳時記 春 軽装版』 出版社 河出書房新社 ジャンル 文学/日本文学詩歌 ISBN 9784309029856 発売日 2021/09/13 ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 『新歳時記 春 軽装版』平井照敏編 [レビュアー] 産経新聞社 立春(今年は2月4日)が近づく時期に読みたくなる。編者は平成15年に死去した平井照敏(しょうびん)。詩人やフランス文学者、青山学院女子短大名誉教授など多彩な顔を持っていた俳人だ。 ユニークなのは、それぞれの季語の特徴を最もよく表すと思う例句に印を付けた点。例えば季語「立春」では、8つの例句の中から「立春の米こぼれをり葛西橋」(石田波郷)を選んだ。ほかの7句と比べてみると面白い。 初版は平成元年。軽装版で復刊され、春・夏・秋・冬・新年の5冊がある。春ではキリスト教の「復活祭」など幅広い季語を収録した。(河出書房新社・2640円) 2022年1月9日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 河出書房新社 産経新聞社 新歳時記 春 軽装版 平井照敏