『教養としての芥川賞』重里徹也・助川幸逸郎著

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教養としての芥川賞

『教養としての芥川賞』

著者
重里 徹也 [著]/助川 幸逸郎 [著]
出版社
青弓社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784787292612
発売日
2021/11/26
価格
2,200円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『教養としての芥川賞』重里徹也・助川幸逸郎著

[レビュアー] 産経新聞社

昭和10年に創設され、純文学の登竜門として注目されてきた芥川賞。歴代受賞作から23作品を取り上げ、共著3冊目と息の合った文芸評論家と日本文学研究者が作品・作家論を語り合う。

「芥川賞が好むタイプ」の石川達三『蒼氓(そうぼう)』、石原慎太郎『太陽の季節』、村上龍『限りなく透明に近いブルー』、「本当の大人の小説」の井上靖『闘牛』、「文学の初心があるように感じる」という又吉直樹『火花』、そして令和の宇佐見りん『推し、燃ゆ』まで。

あらすじ、作品の背景、コラムなど読み応えがあり、多角的、濃密に文学を読み解く楽しみが味わえる。(青弓社・2200円)

産経新聞
2022年1月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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