人気不条理ギャグ漫画『ポプテピピック』の著者がおしゃれスポットをめぐり、意識と女子力を高めていく異色のエッセー漫画。
オタクな30代男性の著者が挑むのは、メークやオリジナルアロマ作りなど専門外の体験ばかり。教える先生らの思惑の斜め上を行く著者と、その手綱を握る編集者との殺伐としたやり取りが秀逸。意外な点で女子力が上がるのも面白い。
絵やセリフ回しなどクセの強い作風だが、名状しがたい魅力がある。途中からコロナ禍で取材ができなくなるものの、身の回りの体験だけで十分笑える。(大川ぶくぶ著、祥伝社・1034円)

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2022年1月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
