『101のデータで読む日本の未来』
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『101のデータで読む日本の未来』宮本弘曉著
[レビュアー] 産経新聞社
国際社会において、日本の存在感が急激に低下している。経済が低迷し、国民1人当たりの所得は世界24位(2020年)に凋落(ちょうらく)した。一方、中国はあらゆる分野で存在感を増した。世界第2位の経済大国になったからだという。
経済力はそのまま国力、国際社会での発言力につながる。日本経済は衰退するほかないのか。IMF(国際通貨基金)エコノミストから大学教授に転じた著者が、現場で得た世界経済のメガトレンドとデータを基に未来を探る。
各種グラフが収録され、日本の立ち位置を視覚的につかめる。コロナ後の社会を見通す手掛かりに。(PHP新書・1089円)