『忍者学研究』
- 著者
- 三重大学国際忍者研究センター [著]/山田雄司 [編集]
- 出版社
- 中央公論新社
- ジャンル
- 歴史・地理/日本歴史
- ISBN
- 9784120054990
- 発売日
- 2022/02/21
- 価格
- 1,760円(税込)
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『忍者学研究』山田雄司編、三重大学国際忍者研究センター著
[レビュアー] 産経新聞社
忍者は実在したのか。いたとすれば、どんな存在だったのか。忍者の本場、三重県伊賀市に研究拠点を持つ三重大が5年前に開設した国際忍者研究センターでは、歴史を中心に理系を含む研究者が真面目に忍者や忍術を研究する。本書はその「忍者学」の案内書だ。
江戸時代の伊賀忍者は、特定の家筋に属する在郷の下級武士で、必要に応じて情報収集や警備活動を行っていた。さまざまな忍術も、合理的に説明可能なものも多そうだ。代表的な忍者道具のクナイを材料力学面から考察したり、秘伝書の火器を再現してみたりと、謎の多い忍者の実態に学問で迫る。(中央公論新社・1760円)