『ロシアのチョコレート包み紙 ソ連時代のかわいいデザイン』小我野明子、イーゴリ・スミレンヌィ著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

ロシアのチョコレート包み紙

『ロシアのチョコレート包み紙』

著者
小我野明子 [著]/イーゴリ・スミレンヌィ [著]/有信優子 [訳]
出版社
青幻舎
ジャンル
芸術・生活/芸術総記
ISBN
9784861528781
発売日
2022/01/20
価格
2,420円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『ロシアのチョコレート包み紙 ソ連時代のかわいいデザイン』小我野明子、イーゴリ・スミレンヌィ著

[レビュアー] 産経新聞社

15年前、ロシアの街中で売っているチョコレートのパッケージに魅了され、お土産にと大量に持ち帰ったことを思い出す。本書が紹介している約300種の素朴で愛らしい包み紙は、主に1950~80年代のソ連時代に生まれたもので、その多くが今日も生き残り、使用されているという。

ポスターをはじめ、20世紀ロシアのグラフィックは美術の文脈でも注目されてきたが、チョコの包み紙は市民にとって最もなじみ深い芸術作品だったといえるだろう。その歴史や手掛けたデザイナーたち、誕生エピソードについて知ることができる貴重な一冊だ。(青幻舎・2420円)

産経新聞
2022年2月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク