【気になる!】新書『田舎はいやらしい 地域活性化は本当に必要か』花房尚作著

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田舎はいやらしい

『田舎はいやらしい』

著者
花房尚作 [著]
出版社
光文社
ジャンル
社会科学/社会科学総記
ISBN
9784334045883
発売日
2022/01/19
価格
990円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】新書『田舎はいやらしい 地域活性化は本当に必要か』花房尚作著

[レビュアー] 産経新聞社

タイトルこそ強烈だが、決して田舎をばかにしたり、欠点をあげつらって非難したりする内容ではない。むしろ、本書が指摘したかったのは「都市を中心に置いた過疎地域研究の問題点」だろう。その上で、従来とは異なる過疎地域対策を打ち出している。

著者は都心と田舎の双方で暮らした経験を持つ。だからこそ、過疎地域の問題点を冷静にあぶりだし、現場主義に基づかない活性化策に異論を唱える。「ブラック企業が標準の社会」と過疎地域を表現するなど、都会では分からない実情が書かれていて興味深い。(光文社新書・990円)

産経新聞
2022年2月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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