『真宗と現代葬儀』蒲池勢至著

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真宗と現代葬儀

『真宗と現代葬儀』

著者
蒲池 勢至 [著]
出版社
法藏館
ジャンル
哲学・宗教・心理学/仏教
ISBN
9784831862693
発売日
2022/01/14
価格
1,430円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『真宗と現代葬儀』蒲池勢至著

[レビュアー] 産経新聞社

色とりどりの生花が飾られた花祭壇、大きな遺影写真、プロジェクターに映し出される故人の生前の姿…。今や珍しくもない葬儀の様子だが、こうした葬儀が行われるようになったのは平成に入ってからという。高度経済成長期に大きく変化した日本の葬儀は、平成に入ってさらにもう一段大きく変化した。変化は今も進行中だ。

こうした葬儀の変化を検証し、問題提起したのが本書。著者は、真宗大谷派住職で、民俗学者として日本の葬送儀礼を研究してきた。葬儀のビジネス化で日本人の死生観が変わってきていると指摘する。死とは、葬儀とは何かを問う。(法藏館・1430円)

産経新聞
2022年4月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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