【気になる!】新書『江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」』

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【気になる!】新書『江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」』

[レビュアー] 産経新聞社

近習の勤務マニュアルや奥女中の給金から、仇(あだ)討ちのための脱藩まで。江戸の大名屋敷の暮らしぶりを、三河吉田藩・松平伊豆守家の記録から読み解いた。藩主就寝中の不寝番について、働き方改革が行われた可能性も指摘している。

三河吉田藩といえば、時代劇や時代小説ファンにはおなじみの藩。18世紀半ばから松平伊豆守家が治め、藩主の信明は幕府老中として寛政の改革で活躍した。その先祖は「知恵伊豆」の異名で知られる老中の信綱。しばしば小説の脇役として登場する信明の世界を、垣間見た気分になる。(久住祐一郎著、インターナショナル新書・968円)

産経新聞
2022年4月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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