『いい日だった、と眠れるように 私のための私のごはん』今井真実著(左右社)

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いい日だった、と眠れるように 私のための私のごはん

『いい日だった、と眠れるように 私のための私のごはん』

著者
今井真実 [著]/今井裕治 [写真]
出版社
左右社
ISBN
9784865280715
発売日
2022/04/04
価格
1,870円(税込)

書籍情報:openBD

『いい日だった、と眠れるように 私のための私のごはん』今井真実著(左右社)

[レビュアー] 南沢奈央(女優)

 料理家の著者による、旬の食材を使ったレシピと季節ごとの食をめぐるエッセイ。文章はあたたかく、写真は美しい。それでいて、どちらもシンプルなのがミソ。レシピも至ってシンプルなのだ。

 「もっとおいしく」よりも「これなら作れる」というレシピの軽やかさを大切にしているそう。たしかにどれも、近所のスーパーで手に入る食材や家にあるような調味料で出来る。だけどなんだか、特別感のある料理ばかり。鯛(たい)と生ハムちらし、ナンプラーバター枝豆、舞茸(まいたけ)カレーせんべい、長芋のねぎ炒(いた)め……。コラボレーションの妙に唸(うな)る。柿モッツァレラ春菊なんぞ、料理も柿も苦手な私だが、作りたいと心が躍っている不思議。

 日常の中で食卓も心も豊かになるヒントが詰まっている一冊だ。料理を通して、季節を楽しむこと。そんな身近にある大切なことにふと気づき、感謝したくなった母の日。

読売新聞
2022年5月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

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