【気になる!】文庫『じゅうぶん豊かで、貧しい社会』ロバート・スキデルスキー他著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

じゅうぶん豊かで、貧しい社会

『じゅうぶん豊かで、貧しい社会』

著者
ロバート・スキデルスキー [著]/エドワード・スキデルスキー [著]/村井 章子 [訳]
出版社
筑摩書房
ジャンル
社会科学/経済・財政・統計
ISBN
9784480511119
発売日
2022/03/14
価格
1,540円(税込)

書籍情報:openBD

【気になる!】文庫『じゅうぶん豊かで、貧しい社会』ロバート・スキデルスキー他著

[レビュアー] 産経新聞社

ケインズ研究の大家とその子息が「よき人生」のために資本主義はどうあるべきかを考えた本。英国で2012年に出版され、原題は「How much is enough?(どれだけあれば十分か?)」。際限のない成長志向に疑義を呈し、「よい暮らし」を実現するための7つの基本的価値を提案している。

新自由主義的な経済政策とは対極の考えだが、「足るを知る」ことの重要性の指摘に同意する人は多いのではないか。反論したいところもあるが、よりよい社会のための政府の役割を考える上で参考になる。(ちくま学芸文庫・1540円)

産経新聞
2022年5月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク