『世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」』倉井高志著

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『世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」』倉井高志著

[レビュアー] 産経新聞社

ウクライナ大使を2021年10月まで約3年務めた元外交官が、ロシアのウクライナ侵攻を論評。真の目的は「支配下に置く」ことだと指摘し、多角的に分析した。

ロシアは北大西洋条約機構(NATO)拡大を脅威とするが、NATOはウクライナを加盟させる意思がないという。ウクライナがネオナチ政権だという主張には「あまりに荒唐無稽」と手厳しい。

抵抗するウクライナが「力には力で対抗するしかない」という事実を教えてくれたとも指摘する。ロシアの「北海道に対する関心」について注意喚起も行い、人ごとではないと気づかせてくれる一冊。(PHP研究所・1760円)

産経新聞
2022年6月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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