【児童書】『へんしん すがたをかえるイモムシ』桃山鈴子作、井上大成監修・解説

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【児童書】『へんしん すがたをかえるイモムシ』桃山鈴子作、井上大成監修・解説

[レビュアー] 産経新聞社

卵からイモムシが生まれ、脱皮を繰り返してチョウになるまでの劇的な「へんしん」の過程を、昆虫画家の作者がじっくりと観察し、繊細なタッチで描いた。

作者が優しいまなざしで捉えたチョウは3種類。それぞれの卵は、イモムシが食べる植物に産み付けられている。モンシロチョウはナノハナの葉裏。ナミアゲハはサンショウの葉。ウラギンシジミならクズのつぼみ。成長過程で変化する色や形の違いも丁寧に描き分けられている。チョウの生態の不思議さが感じられる。(福音館書店・1540円)

産経新聞
2022年6月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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