『弾丸メシ』
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【気になる!】文庫 『弾丸メシ』
[レビュアー] 産経新聞社
「日帰り」「食事は1時間以内」「絶対完食」を条件に弾丸旅&地元メシに挑んだ著者初の食エッセーの文庫化。福島の円盤餃子から函館のハンバーガー、熊本の太平燕(タイ・ビーエン)、高崎のソースカツ丼、京都のいわしコンビーフライスに海外編も。
見た目から食べるまで「五感を順番に満たしていく」描写と味わい深いイラストが読者を引きつける。
「白い飯が汚れるのが好き…歓迎すべきは、焼肉と餃子」といった著者数々の食習慣も語られる。巻末の対談でエッセイストの平松洋子氏が指摘するように、食との対峙(たいじ)を通じて伝わってくる「堂場さんのあり方」が興味深い。(堂場瞬一著/集英社文庫・638円)