【気になる!】文庫『日本商人の源流 中世の商人たち』佐々木銀弥著

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日本商人の源流

『日本商人の源流』

著者
佐々木 銀弥 [著]
出版社
筑摩書房
ジャンル
歴史・地理/日本歴史
ISBN
9784480511225
発売日
2022/06/13
価格
1,210円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】文庫『日本商人の源流 中世の商人たち』佐々木銀弥著

[レビュアー] 産経新聞社

昭和56年に刊行された中世商業史の入門書を、文庫で再刊。頭上に載せた薪を京の都で売り歩く行商人の大原女(おはらめ)や小田原で戦国時代から続く薬種商の外郎(ういろう)氏、堺の豪商ら中世商人の多彩な姿を紹介している。東京・日本橋の問屋や縁日の市、門前町の商店などの源流をさかのぼると、中世社会にたどりつくという。

文庫版の解説には、約40年を経て文庫化された背景に類書が乏しい状況があると記されている。行商や縁日の市は廃れつつあるが、原著刊行時は今ほど珍しくなかった。収録された商人の絵図がどこか懐かしい。(ちくま学芸文庫・1210円)

産経新聞
2022年7月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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