『海政戦論 勢力・支配・海戦』柴田雅裕著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

海政戦論

『海政戦論』

著者
柴田雅裕 [著]
出版社
作品社
ジャンル
社会科学/政治-含む国防軍事
ISBN
9784861829239
発売日
2022/07/22
価格
4,950円(税込)

書籍情報:openBD

『海政戦論 勢力・支配・海戦』柴田雅裕著

[レビュアー] 産経新聞社

古代以来、人類は船に代わる効率的な輸送手段を生み出せていない。文明が高度化するほど膨大な物資が必要となる以上、海洋利用への考察を深めることは世界史の理解にもつながる。大航海時代以降、艦船を発達させた欧州は大西洋を「地中海化」して空前の繁栄を手にした。21世紀にはその歴史が太平洋で再現されるという。

21世紀の中国の急速な国力増大も海上交易の膨張による。日中の海上戦力も、2010年までには逆転されてしまった。劣勢の日本はどう対処すべきか。海上自衛隊元海将による、マハン『海上権力史論』の現代版というべき壮大な海洋戦略論。(作品社・4950円)

産経新聞
2022年8月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク