暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」

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暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」

[レビュアー] カドブン

■夏を感じるおすすめ小説をご紹介!

急に暑くなってまいりました! そう!! 夏です!!!
夏の暑い日には、夏を感じる小説で、夏を満喫してみるのはいかがでしょうか。
家の中でクーラーを効かせて読むもよし、冷たい飲み物片手に木陰で涼みながら読むもよし、
プールサイドのパラソルの下でのんびり読むもよし――
せっかくなら、夏っぽいシチュエーションの中で、夏の小説を楽しみましょう。
じんわり暑さが染み込んでくるようなエグいミステリや、爽やかさを感じる山歩き小説など、
夏を感じられる小説を5つ、ご紹介させていただきます。

■読書でも夏を満喫しよう! 「夏に読みたい小説5選」

■染井為人『悪い夏』(角川文庫刊)

暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」
暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作! 戦慄のノワールサスペンス

26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす! 第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322005000370/

■北村薫『八月の六日間』(角川文庫刊)

暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」
暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」

山登りで、わたしの「部品」を取り戻す――心をほどく連作短編集。

40歳目前、雑誌の副編集長をしているわたし。仕事はハードで、私生活も不調気味。そんな時、山歩きの魅力に出逢った。山の美しさ、恐ろしさ、人との一期一会を経て、わたしは「日常」と柔らかく和解していく――。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321601000153/

■道尾秀介『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫刊)

暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」
暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」

あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

■湯本香樹実『夏の庭―The Friends―』(新潮文庫刊)

暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」
暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」

喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。

町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ――。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが……。

(あらすじ:新潮社HPより引用)

■京極夏彦『姑獲鳥の夏』(講談社文庫刊)

暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」
暑い夏の日に、夏を感じる小説を。「夏に読みたい小説5選」

この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。

東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。京極堂、文庫初登場!

(あらすじ:講談社BOOK倶楽部より引用)

KADOKAWA カドブン
2022年06月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

KADOKAWA

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