『快適なトイレ』
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『快適なトイレ便利・清潔・安心して滞在できる空間』日本トイレ協会編
[レビュアー] 産経新聞社
昭和の頃、駅や公園のトイレは水洗化されても汚くて臭かった。利用者のモラルも低かったのだろう。本書は、トイレ問題に関心を持つ官民有志によって昭和60年に設立された団体が編集。トイレが快適になった理由を、建築家や研究者ら有識者37人が解き明かす。
例えば、公共トイレが進化した要因の一つに女性の社会進出を挙げ、今後の課題として地域格差などを指摘する。また、住宅トイレの困りごととして男性の立ち小便を挙げる。尿が床などに飛び散るほか、便器に落下した尿が跳ね返って汚れを助長するという。訪日外国人客が絶賛する日本のトイレの最新事情。(柏書房・3300円)