現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 祈りのカルテ
  • 泣くな研修医
  • それでも、医者は甦る -研修医志葉一樹の手術カルテ-
  • ホワイトルーキーズ
  • オカシナ記念病院

書籍情報:openBD

現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」

[レビュアー] カドブン

研修医という存在があります。医師国家試験に合格して医学部を卒業した後、臨床研修のために病院で働く、医師の卵たちです。二年間もの研修を経てようやく彼らは一人前の医師となり、日本の医療を支えることになります。
大学の机の上で学ぶだけでは見えなかった、命を救うことの厳しさに、研修医たちは日々直面しています。数ある医療ドラマや小説の中でも、研修医を主役とした物語がこれほどまで我々を惹きつけるのは、年若き者たちが懸命にもがきながら成長していく様に心打たれるからではないでしょうか。
今回はそんな研修医を題材とした小説を5つ、ご紹介させていただきます。医療ドラマ好きの方も、熱い人間ドラマ好きの方も必見です。

■命の重さが胸に迫る。「研修医小説5選」

■知念実希人『祈りのカルテ』(角川文庫刊)

現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」
現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」

5つの感動がここに。連作医療ミステリ!

諏訪野良太は、純正会医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修で、内科、外科、小児科など、様々な科を回っている。
ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷で刻まれていた。
離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているというが、良太は女性の態度と行動に違和感を覚える。彼女はなぜか、毎月5日に退院できるよう入院していたのだ――(「彼女が瞳を閉じる理由」)。
初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人や、循環器内科に入院した我が儘な女優など、驚くほど個性に満ちた5人の患者たちの謎を、新米医師、良太はどう解き明かすのか。「彼」は、人の心を聴ける医師。こころ震える連作医療ミステリ!

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322009000322/

■中山祐次郎『泣くな研修医』(幻冬舎文庫)

現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」
現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」

現役外科医が圧倒的なリアリティで描いた、感動の医療ドラマ!

なんでこんなに無力なんだ、俺。
雨野隆治は25歳、大学を卒業したばかりの研修医だ。新人医師の毎日は、何もできず何もわからず、上司や先輩に怒られることばかり。だが、患者さんは待ったなしで押し寄せる。初めての救急当直、初めての手術、初めてのお看取り。自分の無力さに打ちのめされながら、がむしゃらに命と向き合い成長していく。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

■午鳥志季『それでも、医者は甦る -研修医志葉一樹の手術カルテ』(メディアワークス文庫刊)

現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」
現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」

新人医師が巻き込まれたタイムループ。患者を救うため、何度でもやり直す。

この春大学を卒業し研修医となった志葉一樹。過酷な労働環境に辟易していた彼は、難病で入院中の女子高生・湊遥の自殺を思い留まらせたことをきっかけに、彼女と打ち解ける。しかし手術は失敗し、遥は死亡してしまう。 ところが志葉が目を覚ますと、日付が手術の前日に戻っていた! 遥を救うために奮闘する志葉。だが何度繰り返しても遥の死は防げない。絶望的なループの中で志葉が見出した真実とは? 現役医師が医療現場の現実と“希望”を描いた感動の医療ドラマ!

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322008000002/

■佐竹アキノリ『ホワイトルーキーズ』(主婦の友社刊)

現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」
現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」

「なんという場所に来てしまったんだ」–現役研修医が書くコロナ禍の理想と現実。4人の思いが交錯するリアルすぎる青春物語。

北海道の片田舎にある空知総合病院に四人の研修医が赴任してきた。賑やかな同期と順調な新生活の始まりかと思いきや、彼らはワケありでそれぞれ悩みを抱えていた。
風見司は工学部の大学院を修了後、医学部に編入した経歴の持ち主であり、病院という環境に慣れずにいた。さらに初日から心肺停止の患者に出くわし、医療現場の厳しさに打ちのめされる。
沢井詩織は都内私立医学大学の医学部を卒業後、実家の医院があるこの地方に戻ってきたが、医師になってから見える景色は違っていた。さらに沢井が幼い頃から父の医院に通っていた患者を担当することになった。だが、なかなか医師として認めてはくれず、沢井は意固地になって対応するのだが……。
朝倉雄介は貧しい母子家庭に生まれ、生活苦の中で医師を目指したが、思い描いていた生活とのギャップにうんざりしていた。湯水のように医療費が使われる高齢者医療の意味を見いだせずに、くすぶっていた彼だが……。
清水涼子はかつて祖父母の主治医であったベテラン医師と出会うが、患者の家族として見えた姿と、同じ病院で働く医師として見る今の姿は違っていた。医療現場の過酷な労働環境や医療でできることの限界を目の当たりにするにつれて、彼女は自分の目指す医師像について悩み始める。新米研修医の同期四人は失敗と成長、喜びを分かち合いながら院内を奔走する。二年後に医師として独り立ちすることを夢見て、空知の青空に希望を乗せて……。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

■  久坂部羊『オカシナ記念病院』(KADOKAWA刊)

現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」
現実と戦い、患者と向き合う――。「研修医小説5選」

病気を治すのは「善」か?著者渾身の医療エンターテインメント!

離島の医療を学ぼうと、意気込んで「岡品記念病院」にやってきた研修医の新実一良。ところが先輩医師や看護師たちはどこかやる気がなく、薬の処方は患者の言いなり、患者が求めなければ重症でも治療を施そうともしない。反発心を抱いた一良は在宅医療やがん検診、認知症外来など積極的な医療を取り入れようとするが、様々な問題が浮き彫りになっていき――。現代医療の問題点を通して、生とは何か、死とは何かを問いかける。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321907000124/

KADOKAWA カドブン
2022年09月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

KADOKAWA

  • このエントリーをはてなブックマークに追加