【気になる!】文庫『江戸 食の歳時記』松下幸子著

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江戸 食の歳時記

『江戸 食の歳時記』

著者
松下 幸子 [著]
出版社
筑摩書房
ジャンル
社会科学/民族・風習
ISBN
9784480511393
発売日
2022/09/12
価格
1,430円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】文庫『江戸 食の歳時記』松下幸子著

[レビュアー] 産経新聞社

江戸料理研究の第一人者(故人)が全国建設業協会の機関誌に連載していたものを中心に書籍化。食文化史研究家の飯野亮一氏が監修した。正月のおせちから年末の年越しそばまで、江戸時代の豊かな食材と食文化を紹介している。

11代将軍・徳川家斉が浜御殿を訪れたときの献立の記録や、『料理早指南』(1801年)に記載された豪華な花見弁当の、手の込んだ品々に驚かされる。

別の文献によると、江戸・京都・大坂では麦飯を用いることがあっても、多くは養生やとろろ汁をかけて食べるためで、倹約目的ではなかったそうだ。(ちくま学芸文庫・1430円)

産経新聞
2022年10月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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