【気になる!】新書『今を生きる思想 ショーペンハウアー』梅田孝太著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

【気になる!】新書『今を生きる思想 ショーペンハウアー』梅田孝太著

[レビュアー] 産経新聞社

思想家を紹介する新シリーズの一冊。「欲望にまみれた世界を生き抜く」の刺激的なサブタイトルに引かれて手に取った。

19世紀ドイツの哲学者、ショーペンハウアーは人生を「いつも思いどおりにはならず、ぎりぎりの勝負の連続」と説いた。本書はその生涯を追い、若き日の「求道の哲学」や、晩年の幸福論など「処世の哲学」を解説。その中で「わたし」を操る「意志」を否定し、欲望から自由になるためのアプローチを考える。

現代の苦しみ、悩める人々はいかに生きるべきか。思索の秋のお供に-。(講談社現代新書・880円)

産経新聞
2022年10月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク