数々の絵本の賞を受賞した『なまえのないねこ』など、猫の絵本で知られる画家のデビュー作から近作までを収録した。
書名の由来は著者の座右の銘。猫が主人公の作品はもちろん、一見関係ない物語にも脇役としてしばしば登場している。
デビュー間もない孤独をたたえた子供たちの絵から、猫の緻密な描写と大胆な構図が特徴の最近の絵本まで、対象を捉える著者のクールなまなざしは一貫している。ロングインタビューやイラストエッセー、著者の飼い猫「白木」が登場する書き下ろしの「猫絵本」(8ページ)も収録した。(青幻舎・2750円)
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2022年10月23日 掲載
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