新型コロナウイルス禍もあって、ビジネスパーソンの商談のお供はお酒からお茶に移行中らしい。優雅にアフタヌーンティーを喫する「ヌン活」も話題の今、マナーに加えて、背景となる歴史や精神性といった「教養」を知ることができる一冊。
巻頭の茶産地マップと茶史年表からも、茶の奥深さと多様性を見て取れる。資本主義やフェミニズムの発展を紅茶で読み解き、「タイタニック」など紅茶が登場する傑作映画も紹介している。
紅茶研究家としてテレビや雑誌などで活躍し、サロンも運営する著者の視点が光る。(PHP研究所・2420円)
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2022年10月23日 掲載
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