『女人京都』酒井順子著

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女人京都

『女人京都』

著者
酒井 順子 [著]
出版社
小学館
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784093888769
発売日
2022/09/28
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『女人京都』酒井順子著

[レビュアー] 産経新聞社

京都の魅力に引かれて通い続けるエッセイストが、紫式部、清少納言、日野富子、淀君、上村松園といった歴史に名を残した女性の足跡を訪ね、その生き様を街の姿と重ねて描く。

奈良時代から明治へと「女人巡り」の旅を終えた著者は、平安時代を「今の世で言う『女性性』を、『人間性』として捉えていた世」とみる。

「男も女も花が咲いただの散っただのということに一喜一憂」することこそ「人間らしい」ことで、それを京都に暮らす女性たちは受け継いできたのでは、との視点は新鮮だ。(小学館・1760円)

産経新聞
2022年11月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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