戦国時代に宣教師フランシスコ・ザビエルが持ち込んだクラヴィコードに始まり、日本人がピアノを受容し製造、普及させていく経緯や、日本のピアニストが歩んできた道をたどる。
わが国のクラシック音楽家の草分けとされる幸田延(のぶ)から、国民的人気を誇った中村紘子、今なかなかチケットが取れない反田(そりた)恭平まで、著名なピアニストたちがどのように世に出たのか、指導者と弟子の系譜も含めて把握できる一冊。
インターネットの動画を見て学んだり、自らユーチューバーになったりと若手の動向が興味深い。(光文社新書・924円)

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2022年12月11日 掲載
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