【気になる！】新書『今を生きる思想　エーリッヒ・フロム』岸見一郎著

ドイツに生まれ、後に米国へ亡命した社会心理学者フロム（１９００～８０年）。現代人の根本的な病理は「孤独」にあると見抜き、人間の「理性」や「愛」に目を向ける。そして真のヒューマニズムについて考え、人生をいかに生きるべきかを問いかけた。

哲学者の著者は本書で、自由の重みに耐えかねた近代人が自発的な従属へと走る過程を論じたフロムの代表作『自由からの逃走』などのエッセンスを丁寧に紹介している。資本主義のひずみが顕在化する現在、フロムの思想は重く響く。（講談社現代新書・８８０円）

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• 今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる
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