『南海ホークス　１９３８年～１９８８年』ベースボールマガジン編集部編、永井良和著

大阪を本拠としたプロ野球の南海球団（現福岡ソフトバンクホークス）に関する本を書いてきた大学教授による、球団史研究の集大成といえる一冊。昭和１３年の球団創設からの歴史を振り返る。

鶴岡一人監督時代の黄金期や、選手兼任監督となる野村克也氏の「女性スキャンダル」など、詳細に淡々と記述された歴史の全てが、昭和６３年のダイエーへの球団譲渡と本拠の福岡移転、ホークスの今につながっていると感じる。

パ・リーグに南海、阪急、近鉄という関西私鉄が持つ３球団があった時代の、関西らしさ、においも漂わせる。（ベースボール・マガジン社・１８７０円）

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