【今週の労務書】人材と組織を理解するための道具箱 実践ピープルアナリティクス 岩本 慧悟、藤澤 優 著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

【今週の労務書】人材と組織を理解するための道具箱 実践ピープルアナリティクス 岩本 慧悟、藤澤 優 著

[レビュアー] 労働新聞社

質的データも収集を

 データから人事上の諸課題の原因を割り出し、解決につなげる「ピープルアナリティクス」。本書は量的なデータと質的なデータを組み合わせて分析する実践方法を伝授している。

 自社ですぐ実施できるよう、量的・質的データの収集方法や分析手法を紹介。従業員サーベイなどを外部委託している企業が、見直しを検討する際にも役立つだろう。分析手法の解説は、エクセル上で動くフリーソフトの使い方まで踏み込んで解説してくれているのも嬉しい。さらに量的・質的データを組み合わせた実践例として、採用基準の見直し、従業員の離職防止など4事例を掲載している。

 ピープルアナリティクスを新たに始めたり、改善を図る際に一読しておきたい。

(岩本 慧悟、藤澤 優 著、日本能率協会マネジメントセンター 刊、税込2860円、TEL:03-6362-4339)

労働新聞
令和5年4月17日第3347号16面 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク