『江戸の衣装と暮らし解剖図鑑』菊地ひと美著

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『江戸の衣装と暮らし解剖図鑑』菊地ひと美著

[レビュアー] 産経新聞社

人を見た目で判断するところは今も多分にあるけれど、江戸時代はもっと明確に「見た目でわかる」時代だったという。

簡単なところでは、前髪のある男子は元服前、島田髷(まげ)を結っている女子なら結婚適齢期(16~19歳ごろ)…。衣服や髪形を見れば、身分や職業、年頃などがすぐに分かったのだ。

本書は武家や町人、職人、文化人、役者に芸者、おいらんまで、あらゆる職業・身分の老若男女がどんな着こなしをしていたのか、流行の変遷も併せてイラストで図解。時代劇や時代小説を楽しむ際の参考になりそうだ。(エクスナレッジ・1848円)

産経新聞
2023年4月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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