【気になる！】新書『「音楽の都」ウィーンの誕生』ジェラルド・グローマー著

ウィーンといえば「音楽の都」。しかし、この呼び名が広まったのは意外に遅く、１９世紀以降という。欧州随一の音楽都市として認識されるようになったのも、音楽家のハイドンやモーツァルトらが活躍した１８世紀後半のことらしい。

ウィーンはいかに音楽の都となったのか。本書は１８世紀後半にこの街で生きた人々の著作など、史資料から形成過程を明らかにしていく。宮廷や教会の支援、劇場の発展、音楽教育の普及、演奏会や舞踏会の発展…。さまざまな要素が重なり、音楽文化が豊かに花開いたのが分かる。（岩波新書・１１００円）

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• 「音楽の都」ウィーンの誕生
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