【児童書】『ブックキャット』

舞台は第二次大戦下のロンドン。空襲で母と妹を失った黒ネコのモーガンがさまよい込んだのは、文芸で名高い出版社フェイバー・アンド・フェイバーの一室だった。同社で編集者として働く詩人Ｔ・Ｓ・エリオットに気に入られたモーガンは、大事な原稿をネズミから守り、落ち込んだ作家らを励ます「ブックキャット」として社屋に居つくが、爆撃は次第に激しくなり…。

ミュージカル「キャッツ」の原作詩集に登場する実在のネコを題材に、フェイバー社創業者の孫娘がつづった心温まる物語。（ポリー・フェイバー作　クララ・ヴリアミー絵、長友恵子訳／徳間書店・１８７０円）

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