『檀流・島暮らし』
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『檀流・島暮らし』檀太郎著
[レビュアー] 産経新聞社
作家、檀一雄の長男でエッセイスト・映像プロデューサーの著者が福岡市の博多湾に浮かぶ能古島(のこのしま)での暮らしをつづったエッセー。
平成21年、65歳を過ぎて東京から人口約700人、スーパーもコンビニもない同島へ移住。「愛する女房殿」と愛犬2頭と暮らす。
「かなりのことを自分の手と体で捻(ひね)り出す」と畑で多種多様な野菜や果実を無農薬栽培したり、海では1時間で40~50尾の小アジにありついたり。「唸(うな)るほどに旨(うま)い」というビワや梅でジャムを作るなど、料理も。地方移住やスローライフのヒントになりそうだ。産経新聞九州・山口版連載の書籍化。(中央公論新社・1980円)