新書はこれを読め!

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  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本
  • 運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」
  • 始皇帝の戦争と将軍たち
  • ロジカルダイエット     3か月で「勝手に痩せる体」になる
  • 義父母の介護

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新書はこれを読め!

 唐鎌大輔『弱い円の正体』(日経プレミアシリーズ)は、注目のエコノミストによる最新刊。金利や為替の動向に一喜一憂する前に知っておくべき日本経済の構造変化から、数字だけでは分からない「仮面の黒字国」が置かれたシビアな現実に迫る。

 安田隆夫『』(文春新書)は、無一文から2兆円企業をつくり上げた創業者による経営論にして人生論。運は自分でコントロール可能なのだという主張は、日本の「失われた30年」をも突き破ってきた成長実績ゆえに説得力がある。

 鶴間和幸『始皇帝の戦争と将軍たち』(朝日新書)は、有能な近臣をどのように組織し、中国史上初の天下統一を成し遂げたのか、史料をもとに描き出す。この分野の第一人者で、映画『キングダム』の監修も務めた著者ならではの好著。

 この夏こそは痩せる、と誓いながらもすぐリバウンド。清水忍『ロジカルダイエット』(幻冬舎新書)は、そんな人へ向けた「二度と太らない」体作りのテキスト。運動と食事の関係をはじめ、プロトレーナーの理論的メソッドに納得。

 村井理子『義父母の介護』(新潮新書)は、仕事と家事に追われながら、認知症の義母と90歳の義父の介護に奔走する日々をリアルに描く。きれいごと抜きの本音のドキュメント。

新潮社 週刊新潮
2024年8月15・22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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